画塾の課題で装画を描きました

今年の4月からMJイラストレーション塾というイラストの塾に通っています。
2週間に1回オンラインで課題を提出して、先生に講評をしていただきます。

先日の課題で装画を描きましたので、こちらにも掲載します。
どの書籍を課題対象にするかは自由なのですが、私は角川出版の『エミリの小さな包丁』(著:森沢明夫)という書籍にしました。

落ち込んだ主人公が、会社を辞め、住んでいたところを離れ、祖父の家を訪ねるところから物語が始まります。
街の人々や、温かい料理にふれ、次第に前向きな気持ちを取り戻していくというストーリーです。

なぜ、この書籍にしたかというと、ほんわかした物語全体の雰囲気だったり、『人の温かみ』が感じられるストーリーを、自分の絵で表現してみたいと思ったからです。

2案提出しました。

【1案目】

せっかくなのでモックアップも作りました。(よく見ると雑な仕上がり。笑)

主人公が立ち直っていく様子から、奥(前)へ視線がいくような絵を描きたいと思い、祖父の家のレトロなキッチンから、作中にもよく出てくる海を描きました。
普段は、レトロなモチーフを描くことがないので、新鮮で楽しく描けました。


装画の課題を制作し始めてから、タイトルにある『小さな包丁』を必ずどこかに入れなければいけない、と勝手に思い込んでいて、ずっと手が止まっていたのですが、様々な書籍の装画を検索していたら、別に入れなくてもいいんだ・・・と気づきまして、『物語の雰囲気を伝える』を第一優先にしました。
装画を見て手に取った方が、実際に読んで、思ってたのと違う!とならないように、、、

以前、『営業の神様 ヤマナシさんが教えてくれたこと』の装画を担当した際に、編集担当の方から、【装画】のお仕事がいかに責任のある仕事かを教えていただいたことを思い出しました。
(初めての装画のお仕事だったのもあり、丁寧に色々と教えてくださり大変助かりました。。。)

【2案目】

物語の季節が夏で、料理が大きなテーマであることから、夏野菜やタイトルにある包丁をモチーフに描きました。
物語には、夏野菜がメインで出てくることはないのですが、、、(本当は魚を描きたかったのですが、うまくいかず。。。)
食器や包丁はできるだけレトロなイメージに合うように。
物語の全体的にのほほんとした雰囲気が伝わればいいな、と。

授業を終えて

先生には1案目の方が書店にあったら目を引くんじゃないか?ということで、こちらを選んでいただきました。(選ばれた作品は、画塾のWEBサイトに後日掲載されます)
色々とアドバイスもいただきました。

授業では個別ではないので、同じクラスの方の作品を見たり、講評も聞くこともできます。
そこからたくさんの事を学べるので助かります。

他の方の作品で、すごく評価されている方の装画は、やっぱりその方にしか描けない絵で、デフォルメの仕方や配色等にすごく個性があるな、と感じます。
本当に毎度、同じクラスの方の作品をみて、『個性』というキーワードが突き刺さります。笑


毎度のことながら、自分なりの個性を見つけていきたいな、と思いました。

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